大阪の歴史スポット

いつも歴史を語られる上で、京都や奈良ばかりがフューチャーされがちですが、大阪にも歴史的建造物は探してみれば意外と多くあるものです。
中には「歴史的」だなんてあまり普段考えないものもあったので、いくつか紹介したいと思います。

まず大阪城。
大阪城は、大阪市の中心部にある城で、大阪の歴史を語る上では欠かせない存在となっているでしょう。
天守閣、本丸、二の丸、三の丸、外堀、内堀などから構成されています。天守閣は高さ約58メートルもあり、日本でも有数の天守閣です。本丸には豊臣秀吉の居城である茶臼山古墳があります。
城近くには大阪城博物館や大阪城ホールなどがあるので、城を見たり歴史スポットに興味がなくとも、この城を見たことがある人はかなり多いのではないかと思います。

この大阪城、「大阪城」なのか「大坂城」なのかで悩まれる人を稀に見かけます。
そもそも大坂とは明治時代以前に書かれた大阪の表記となります。大坂城が建設されたのは1585年、大坂が大阪と改められたのが1871年のため、それ以前に書かれたのは大坂城、以降が大阪城となっているわけですね。
なので現在は大抵が大阪城と表記されていますが、歴史的な事柄を説明する場合はこの大坂城という表記が使われる場合も多いかもしれませんね。

続いては通天閣です。若い人にとってあまり歴史のイメージはないかもしれません。
通天閣は、大阪市浪速区にある電気灯です。大阪のメインストリートである道頓堀に位置しており、現代においても大阪のランドマークの一つです。
1912年に大阪の商工会議所が大阪の観光復興のために建設されたのですが、これは「初代」通天閣で現在見られるあの通天閣ではありません。初代通天閣が足元の火災により解体、その後復興を希望する声が地元から上がったのをきっかけに、現在の2代目通天閣が誕生したとのことです。
城などと比べてしまうと年代は浅いかもしれませんが、それでも非常に濃い歴史の詰まったランドマークとなっています。

住吉大社も紹介しておきましょう。
住吉大社は名の通り大阪市住吉区にある神社です。
旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。全国にある住吉神社の総本社です。本殿4棟は国宝に指定されています。

住吉大社は、海の神である筒男三神と神功皇后を祭神としています。古くは古墳時代から外交上の要港の住吉津・難波津と関係して、航海の神・港の神として祀られていました。古代には遣唐使船にも祀られる国家的な航海守護の神や禊祓の神として、平安時代からは和歌の神として朝廷・貴族からの信仰を集めたほか、江戸時代には広く庶民からも崇敬されました。摂津国の一宮として大阪で代表的な神社であるのみならず、旧官幣大社として全国でも代表的な神社の一つです。